変形性膝関節症とは
変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)は、膝OAとも呼ばれ、膝関節の軟骨がすり減ることで痛みや腫れを引き起こす慢性的な疾患です。
特に中高年の方に多く、加齢に伴う変化が主な原因とされています。
詳細は変形性膝関節症の病態と症状は?で詳しく解説しています。
こんな症状でお困りではありませんか?

変形性膝関節症の主な症状には、次のようなものがあります。
- 膝の痛みが長く続き、歩くのがつらい
- 朝起きた時や動き始める時に膝の動きが悪い
- 膝の周りが腫れている
- 階段の昇り降りが困難
- 病院で「加齢」「年齢のせい」と言われた
- ヒアルロン酸注射を受けたが効果が持続しない
もしこれらの症状に心当たりがあるなら、変形性膝関節症の可能性があります。
整形外科病院やクリニックの治療で良くなる可能性もあります。また、症状の程度によっては人工関節置換術の適用となる場合もありますので、まずはかかりつけ医にご相談ください。
変形性膝関節症の症状は、放っておくと進行しやすく、適切な治療を受けなければ日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
変形性膝関節症はなぜ治りにくい?

変形性膝関節症は加齢による関節の摩耗が主な原因ですが、実はそれだけではありません。
よくある治療法が効果を実感しにくい理由は以下の通りです。
湿布や痛み止めは一時的な対処にすぎない
湿布や鎮痛剤(NSAIDs)は炎症を抑え、痛みを軽減する効果がありますが、これは一時的な症状の管理にすぎません。
これらの治療では膝関節の軟骨の損傷を回復させることはできず、根本的な解決にはなりません。
ヒアルロン酸注射の効果には一定の効果
ヒアルロン酸注射は関節内の潤滑を改善し、摩擦を減らす上に、軟骨に栄養を供給することで痛みを軽減する目的で使用されます。
しかし、進行した変形性膝関節症では軟骨が大きくすり減っているため、ヒアルロン酸注射だけでは十分な効果が得られないことが多く、持続性も限られています。
サプリメントだけでは改善しない
グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントは関節の健康維持に役立つ可能性があります。
しかし変形性膝関節症の症状を改善する十分なエビデンス(科学的根拠)は示されていません。
適切な運動や治療と併用することが大切です。
過度な安静が逆効果になることも
痛みを避けるために過度に安静にすると、膝周囲の筋肉が弱まり、関節への負担が増えてしまいます。
これにより、さらに痛みが増し、悪循環に陥ることがあります。
自己流のトレーニングでは負担が増える可能性
変形性膝関節症の改善には適切な筋力トレーニングが重要ですが、自己流での運動は誤ったフォームや過剰な負荷をかけてしまうことがあり、逆に膝に負担をかけてしまうことがあります。
適切な指導のもとでのトレーニングが必要です。
物理療法のみに頼ると不十分
リハビリや電気治療などの物理療法は、筋肉をほぐし血流を促進することで一時的に症状を緩和することができます。
しかし、関節の構造的な問題に直接アプローチするものではないため、根本的な改善にはつながりにくいです。
当院のアプローチ|根本的な治療と再発予防
こうした理由から、変形性膝関節症の治療には多角的なアプローチが必要です。
当院では、鍼灸やマッサージ、パーソナルトレーニング、加圧トレーニングを組み合わせた施術を行い、根本的な改善を目指します。
鍼灸治療で炎症を抑え、血流を改善
鍼治療により、膝関節周囲の血流を改善し、炎症の軽減を促します。
また、内側広筋という膝関節の安定に大きく影響する筋肉への刺激を通じて痛みの緩和や可動域の向上を図ります。
マッサージで筋肉の緊張を緩和し、膝への負担を軽減
膝関節周囲の筋肉が硬くなると、関節への負担が増します。
また、痛みにより動かさなかった関節は、正常な可動域を失っている可能性があります。
当院では、適切な手技によるマッサージや関節モビライゼーションを行い、筋肉の緊張を緩和し、関節の動きをスムーズにします。
トレーニングで膝を支える筋肉を強化
膝関節を安定させるためには、大腿四頭筋やハムストリングス、内転筋、中殿筋など、様々な筋肉をバランスよく鍛えることが重要です。
当院では、一人ひとりの状態に合わせたトレーニングプログラムを提供し、膝の負担を軽減します。
加圧トレーニングで関節に負荷を与えずに筋力強化
加圧トレーニングは、軽い負荷でも筋力を効率的に向上させることができます。
膝への負担を最小限にしながら筋力を強化することで、変形性膝関節症の症状を和らげ、再発を防ぐことができます。
生活指導とアフターケアで長期的な健康をサポート
変形性膝関節症の改善には、日常生活での姿勢や動作の改善も重要です。
当院では、患者様の生活習慣に応じたアドバイスを行い、再発予防につなげます。
変形性膝関節症の改善には多角的なアプローチが必要
膝の痛みを和らげるだけでなく、根本的な改善を目指すためには、単なる対症療法ではなく、筋力強化や血流改善など多角的な治療が必要です。
当院でのアプローチは以下の通りです。
- 鍼灸による血流改善と炎症緩和
- マッサージで筋肉の柔軟性向上
- パーソナルトレーニングで膝を支える筋力強化
- 加圧トレーニングによる低負荷での筋力向上
- 生活習慣の改善と再発予防のアドバイス
これらを組み合わせ、変形性膝関節症の原因から症状の改善と再発予防をサポートします。
膝の痛みでお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。
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