腰部脊柱管狭窄症とは
腰部脊柱管狭窄症（ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう）は、背骨の中を通る「神経の通り道（脊柱管）」が狭くなってしまい、神経が圧迫されることで、腰や足の痛み・しびれが起こる病気です。
特に中高年の方に多く、加齢による変化が主な原因となります。
詳細は腰部脊柱管狭窄症の原因と症状は？で詳しく解説しています。
こんな症状でお困りではありませんか？
腰部脊柱管狭窄症の症状は、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
- 長時間歩くと足がしびれてくる
- 休憩を挟まないと長く歩けない
- 階段の上り下りがつらい
- 立っていると腰や足が痛くなる
- 前かがみになると少し楽になる
整形外科病院やクリニックの治療で良くなる可能性もあります。また、症状の程度によっては除圧術や脊椎固定術といった外科的手術の適用となる場合もありますので、まずはかかりつけ医にご相談ください。
腰部脊柱管狭窄症の症状は、放っておくと進行しやすく、適切な治療を受けなければ日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
腰部脊柱管狭窄症が治りにくい理由
加齢による構造的な変化が進行するため
- 加齢とともに椎間板や関節が変性し、脊柱管が狭くなるため、一度進行した症状は元の状態に戻りにくい状態です。
- 神経周囲の靭帯の肥厚（分厚くなる現象）や骨棘（余分な骨の形成）も進行しやすい状態です。
血流の低下による神経の回復遅延
- 神経が長期間圧迫されることで血流が低下し、神経の回復が遅れやすい傾向にあります。
- 一般的なマッサージやストレッチでは、深部の神経への直接的な回復効果を得にくい可能性があります。
歩行障害による二次的な筋力低下
- 痛みやしびれがあると歩行が制限され、下肢の筋力が低下します。
- 筋力が落ちることで、さらに腰椎を支えられなくなり、症状が悪化しやすくなります。
痛みをかばう動作が症状を悪化させる
- 痛みを避けるために前かがみの姿勢が増え、さらに姿勢が悪化します。
- 体のバランスが崩れ、負担のかかる部位が増えることで痛みが慢性化しやすくなります。
当院での腰部脊柱管狭窄症へのアプローチ
神経の圧迫を解除するためには外科的な方法（手術）で圧迫部位を取り除くしかありません。
外科的手術は病院やクリニックで医師の判断のもとに行われます。
当院では「手術はしたくない」「手術したけれどあまり改善しなかった」等という多くの方の症状を改善してきました。
腰部脊柱管狭窄症は、神経の圧迫を和らげ、局所の血流を改善し、筋肉や関節の動きをスムーズにすることが重要です。
当院では、以下のような方法で治療を行います。
鍼灸マッサージ治療で筋肉の緊張を和らげ、血流を改善
鍼灸やマッサージにより緊張した筋肉をほぐすことで、神経への負担を減らし、痛みを和らげます。
鍼の刺激が局所の血流を促し、しびれの軽減にもつながります。
当院では鍼通電療法を取り入れ、圧迫されている神経の近く深層の筋肉の緊張をほぐし、血流を改善することにより、腰部脊柱管狭窄症の症状を緩和させます。
トレーニングで姿勢・体の使い方を改善
背骨を支える筋肉（特に腹筋や背筋）を鍛え、腰への負担を減らします。
特に、腹圧を高める筋（横隔膜、腹横筋、骨盤底筋など）が重要ですが、一般的な腹筋や背筋だけでは鍛えることができません。
また、日常生活での「正しい動作」を身につけることで、痛みの出にくい体を作ります。
姿勢・歩行指導で日常生活の負担を軽減
「どんな姿勢なら痛みが出にくいか」「どう歩けば足のしびれが軽くなるか」を一緒に確認しながら丁寧にご指導いたします。
物理療法で神経の興奮を抑える
電気治療や温熱療法は、神経の痛みを軽減しリラックス効果を高めます。
健康保険が使える場合があります
鍼灸治療やマッサージは、以下の条件を満たす場合に健康保険が適用されることがあります。
- 腰部脊柱管狭窄症による腰痛症または神経痛（しびれや痛み）がある場合
- 医師の同意が得られた場合
健康保険適用についての詳細は、当院までお気軽にお問い合わせください。
腰部脊柱管狭窄症の改善を目指すなら
腰部脊柱管狭窄症は、神経の圧迫が原因となる症状のため、湿布や痛み止めだけでは根本的な改善が難しい病気です。
当院では、鍼灸マッサージ、トレーニング、姿勢指導や生活指導を組み合わせた治療で、症状の緩和と再発予防に取り組んでいます。
「歩くのがつらい」「休めば良くなるけど、また痛くなる」そんなお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
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